目次
文学史を門下生に
猫を拾いました。
だって、ほら。
めっちゃ可愛いじゃ
絵心ねえなあー。
今、何してたんですか?
考えていたんですよ。
何かいい方法が
ないかなあーって。
やつにして下さいね。
三大随筆の解説と覚え方
随筆とは、自分の体験や感想などを筆に任せて書いたものです。
作品の解説は次の通り。
○『枕草子』(まくらのそうし)
作者:清少納言(せいしょうなごん)
成立年:1001年頃
内容:作者が中宮定子に仕えていたころの宮仕えの体験などを述べたもの
学校で習う項目:「春はあけぼの」・「かたはらいたきもの」・「雪のいと高う降りたるを」
○『方丈記』(ほうじょうき)
作者:鴨長明(かものちょうめい)
成立年:1212年
内容:地震や大火事などの天災から感じた仏教的無常観や住居論を述べたもの
学校で習う項目:「ゆく川の流れ」・「安元の大火」
○『徒然草』(つれづれぐさ)
作者:兼好(けんこう)
成立年:1331年頃
内容:人生論や住居論、女性論や仏教信仰論などを述べたもの
学校で習う項目:「つれづれなるままに」・「あだし野の露消ゆるときなく」・「ある者、子を法師になして」
○三大随筆の覚え方
歴史物語の解説と覚え方
①『栄花物語』(えいがものがたり)
作者:諸説あり
成立年:平安時代後期
内容:藤原道長とその息子の頼通の栄華を中心に貴族生活を物語風に述べたもの
学校で習う項目:「世の響き」・「今さらのご対面」
②『大鏡』(おおかがみ)
作者:未詳
成立年:平安時代後期
内容:190歳の大宅世継と180歳の夏山繁樹が藤原道長を中心とする藤原家の栄華を述べたもの
学校で習う項目:「花山天皇の出家」・「三舟の才」・「南の院の競射」
③『今鏡』(いまかがみ)
作者:藤原為経が有力
成立年:平安時代末期
内容:大宅世継の孫の老女が『大鏡』以後の藤原家や村上源氏の動向を述べたもの
学校で習う項目:「歌人頼実」
④『水鏡』(みずかがみ)
作者:中山忠親が有力
成立年:鎌倉時代初期
内容:神武天皇から仁明天皇までの1500年の歴史を述べたもの
学校で習う項目:なし
⑤『増鏡』(ますかがみ)
作者:二条良基が有力
成立年:室町時代前期
内容:後鳥羽天皇から後醍醐天皇までの154年の歴史を述べたもの
学校で習う項目:「後鳥羽院」・「時頼と時宗」
○歴史物語の覚え方
軍記物語の解説と覚え方
①『保元物語』(ほうげんものがたり)
作者:未詳
成立年:鎌倉時代前期
内容:保元の乱での源為朝の活躍などを描いたもの
学校で習う項目:なし
②『平治物語』(へいじものがたり)
作者:未詳
成立年:鎌倉時代前期
内容:平治の乱での源義平の活躍などを描いたもの
学校で習う項目:なし
③『平家物語』(へいけものがたり)
作者:信濃前司行長が有力
成立年:鎌倉時代前期
内容:平家一門の栄枯盛衰を描いたもの
学校で習う項目:「祇園精舎」・「木曽の最期」・「忠度都落ち」・「能登殿最期」
作者:玄恵や小島法師など
成立年:応安年間
内容:南北朝時代の動乱の様子を描いたもの
学校で習う項目:なし
作者:未詳
成立年:鎌倉時代末期から室町時代前期
内容:曽我十郎・五郎兄弟の父の敵討ちを描いたもの
学校で習う項目:なし
作者:未詳
成立年:室町時代前期
内容:源義経の生涯を描いたもの
学校で習う項目:「忠信、吉野山の合戦の事」・「如意の渡りにて義経を弁慶打ち奉る事」
○軍記物語の覚え方
大変覚えやすかったです。